「リノベーション」と「リフォーム」とは

最近は、中古住宅や、すでにある住宅を、自分の個性や好み、そのときの家族構成、ライフスタイルに合わせたものに模様替え、そこで暮らすといったスタイルが人気のようです。
LOHASという言葉が流行しました。健康的に無理せず継続できるライフスタイを実現していく、、、とても素晴らしいコンセプトだと思います。
リノベーションやリフォームは、新築と比べ費用を抑えながら、個々の愛着や夢を尊重した「より住みやすい」家づくりを実現することが可能です。リノベーションとリフォームの違いとは何でしょうか?
はっきりとした明確な違いはありませんが、一般的に、「リノベーション」とは、新築をせずに機能や性能を向上させ、用途を変更したり新たな価値を引き出す改良を施すことで、「リフォーム」とは、老朽化した建物を新築時の状態に戻すことです。例えば、「家族構成や生活スタイルの変化に合わせ壁を取り払い広い空間を造る」、「耐震性を高めるために壁の補修を行う」、「現代のスタイルに合ったよりデザイン性の高いものへの改良や、快適な使い勝手をプラスした建物への再生」等はリノベーションではないかなと思います。リノベーションは、リフォームよりも大規模な工事が必要になる場合が多く、時間も費用もかかります。
では、私達のようなインテリア設計事務所や建築設計事務所で行うリノベーション・リフォームのメリットとデメリットは何でしょう。
設計事務所にリフォームを依頼する一番のメリットは、お客様の個性や要望を専門家としての技術的知識や法律等専門的知識を駆使して総合的に設計されるだけでなく、設計者の体験してきた経験やアイデア・ノウハウを上乗せされた独創的でちょっと華やかな住空間デザインの提案や計画にあります。お客様の要望しているリフォーム内容に、設計者独自の空間づくりへのビジョンを加えたより良いリフォームへの積極的な改善や価値の向上、品質維持等を総合的に実現する事ができるのです。

■メリット1 オンリーワンの空間づくりを一緒に作る楽しみがある

コミュニケーションを大切に、まずはじっくり時間をかけてヒアリングを行います。 ヒアリングの内容をもとに、お客様のイメージに、私たちのもつノウハウやアイデアを加えながらリノベーション・リフォームの可能性を自由に提案いたします。
規格化された既製商品と違い「個性を活かしたオンリーワンの空間づくり」が可能です。じっくりと話し合い、信頼関係をつくり、時間・情熱・愛情を注ぐのには「空間づくりの楽しみと醍醐味」があります。

■メリット2 専門家のパートナーがいる安心感がある

○建築士やデザイナーのプロの技術や知識をフルに利用できる

私達の責務は、空間づくりの専門家として知識や技術・感性を存分に発揮し「お客様の要望をカタチにする」ことです。そして、お客様が抱えるリノベーション・リフォームの不安や課題の解決策を見いだし、土地や現況の調査・資金計画、施工業者の選定、工事契約、支払条件等について専門家としてクライアントの心強いアドバイザーとなります。万一のトラブル時も、契約書や設計図・見積書をもとに施工是正等の適切な指示を致します。
○コストを意識した全体計画ができる
プロジェクトには税金などの建築工事費以外のコストもかかります。十分にコミュニケーションをし、お客様の考える優先順位や重要度を理解し整理することで、構想や初期段階から効果的に予算を配分した全体計画や、コストを考慮した詳細設計と提案等に対応できます。どのようなリフォームを行うのか・行われたのか。リフォームの概要が設計図書で残されていないという事は大きな不安を抱えかねないといえるのではないでしょうか。

○設計監理による建物の品質維持や価値の向上ができる

「設計監理」とは、施工が計画図に基づいて正しく進んでいるか、適切な品質で行われているかなどをチェックする「建物の品質と価値を高める監理」のことです。
例えばプランニングも終わり工事着手となり解体がされると、現況状態から計画やイメージと変更となる場合も考えられます。そんな時でも、細部にわたりお施主様と調整・変更をします。施工者が行う職人の段取りや材料手配・現場の安全・スケジュールの調整といった「工事実施のための施工管理」では、品質や全体予算のチェック・価値を高めるための積極的な変更や修正は行えません。設計監理を設計事務所が行うことによって第三者の視点・中立的な立場でお施主様をサポートすることが可能です。

○競争見積等でより経済的で良心的な施工業者選定が可能になる

施工業者に設計・施工を一括発注には、もちろんメリットもあります。
しかし、一般的に設計と施工を分けて発注することで、費用の大部分を占める工事費の見積競争が行え、透明に減額交渉を行うことでコストダウンができます。実際に、同一の設計図面で相見積もりを取り比較してみると、工事費に2割~3割の差異があることは多々あります。しかし、お客様から「見積内訳を見ても専門用語が多くよくわからない」「工事着手してから追加や変更等で当初より最終的にかなり高額となった」という声をよく聞きます。もちろん、施工業者の選定については施工業者の信頼性や能力等も考慮するため、必ずしも最安値の業者を良いとは限りません。
このように、一般のお客様にとっては、工事見積のような専門的見積は細かくわかり難く、他者との金額の比較検討や上手な価格交渉等もできません。施工者の勧められるまま進んでいくことにもなりかねます。そんな時に、お客様の立場に立って対等かつ専門的視点で意見やアドバイスを言える建築士がいるととても心強く、いない場合とでは、大きな違いが出てくるでしょう。

■デメリット1 設計料が発生する

設計事務所やデザイン事務所の場合、工事請負ではなく設計業務委託となります。したがって、施工業者とは違う行為による報酬となりますので御理解してください。お客様は、業務着手の前に設計内容や設計料について詳しく説明を受け、双方に理解納得の上、設計業務委託契約の締結を行うことになります。
設計料の目安についてはこちらをご参考下さい。

■デメリット2 設計施工の会社と比較し、工事着手まで時間がかかる

設計と施工の分離発注あるいは一括発注の場合でも計画決定後に見積が提示される流れは基本的には変わりません。また、お客様の要望や条件、工事規模、その難易度、複雑さ等により、計画に要する時間も同じだと思います。しかし、設計者と施工者を分離の場合は、計画決定後に複数の業者と相見積を行い、その妥当性をチェック・比較し、必要に応じ交渉を行って施工業者を選定し、着工をするという手順・フローの為にどうしても多少時間がかかります。
また、どうしても予算オーバーの場合は、計画の再調整を行う場合もあります。

設計料以上の十分な費用効果が図れます

リフォームにかかる工事費用を事前に知るということは、なかなか難しいことです。
しかし、メリットについて説明してきたように、お客様にとっては計画のプロである設計者と一緒に計画の初期段階のプランニングから行うことによって、要望やリフォームの目的に合わせた資金計画や予算構成を可能にします。そして、実施設計を行い、競争見積りで施工者を選定し、設計監理、アフターフォローまでを設計事務所が第三者的な視点からサポートをすることで、設計料以上のコストパフォーマンスは十分に実現します。設計事務所とのリフォームならではメリットをきっと感じていただけるはずです。