ポイント1 計画を作成するのに大切なこと

将来にわたり『永く住みやすい家』を意識した計画を考える。
目的をはっきりと持った計画を考える。

本当に必要なことを見失わず計画をしていきましょう。

家族の構成や生活状況は、例えば子供の成長や家族の高齢化など、絶えず変化していくものです。エアコン等の機器の技術や、エコ志向等のライフスタイルの流行なども同様です。目先だけを考えた計画はせず、10年後、20年後も大きなリフォームをすることなく、ずっと住みやすい家であり続ける為の計画を意識して行うことが大切です。

何がきっかけで、何のためのリフォームなのか?
工事範囲の決定に一番影響を及ぼすのは工事費予算が圧倒的です。リフォームを検討しているうちに「あれも、これも」と目的を見失いがちになります。とはいっても、予算には上限があります。リフォームの費用予算が決定するには「予算はいくらですか?」と聞かれても、一般的なお客様は計画も決まっていない状態でわからないものです。もちろん、予算に応じて計画内容を決めていくのですが、目的がはっきりとしていれば「何が必要なのか、優先順位は何なのか」が上手に判断できると思います。

私達は、まず、お客様とのコミュニケーションをしっかり行い目的を確認します。そして、コミュニケーションの中から予算を想定・設定していきます。お客様の目的と予算、夢や要望へのバランスを考慮しながら可能な限りの全体計画から考えていきます。例えば、予算オーバーの場合でも工事内容や目的によって補助金や助成金が出るケースもあります。

ポイント2 アイテム別の留意事項・計画のポイント

リノベーションやリフォームを行うことは、一般的に建設工事業者さんが行う耐震補強や断熱等の家の構造や外観などハードばかりではありません。

一般的に、例えば椅子等の家具やカーテン、照明器具等のインテリアアイテム(固定される設備や造作家具以外のアイテム)は建設工事業者の行う本工事に含まれていないケースが多いようです。しかし、これらのインテリアアイテムは、実際に生活していく上でお客様が日々手に触れ目に映り、使用するとても重要な要素です。そして、自分や家族の趣味や嗜好に合わせて自分らしい生活を彩る重要なものでもあります。

ぜひ、これら建設本体工事として忘れられがちなこれらのインテリアアイテムも新装の際に検討し、費用を予算化していただければと思います。気分もウキウキと楽しい生活がスタートするのですから、せっかく家のハードを改良したら、やはり、お部屋の装いも新たにしたいですよね。

そこで成功するためのポイントを特に注意してもらいたいインテリアアイテム毎に整理してみます。

a. 水まわりについて

水回りとはキッチンやトイレ、浴室などの事です。システムキッチンやユニットバス等は住宅設備機器メーカーの商品ラインナップも非常に充実し商品選定に迷うほどです。しかし、「これはいいなぁ」と思うデザインや機能、オプションを選定していくと予算オーバーになってしまうことも多々あります。また、これらの改装には機器本体の商品代の他に、設置代や換気・給排水・電気といった設備工事費も予想以上にかかります。私達は、ショールーム等にお客様と一緒に同行し、インテリア計画のプロとして、機能やデザイン、商品知識だけでなく利用する人の体格や身体状況等を考慮しながら予算に応じた適切なアドバイスやコーディネートをしてまいります。また、既製品に頼らずお客様の要望に応えたオリジナルの水回り計画にも対応いたします。

b. 照明計画について

建築的照明の埋込型ダウンライトや間接光、お気に入りの絵やガラス食器を綺麗に演出するスポット照明、意匠照明としてのペンダント照明やシャンデリア等、空間の雰囲気を視覚的に演出するばかりではありません。例えば、照明計画によって、空調設備や光熱費の経済性、照度の過不足は作業性や健康等にも影響を及ぼしたりします。やはり、光源としてのLEDは非常に優れていると思います。
実は、インテリア計画の中では非常に重要な役割があります。私達はインテリア計画の専門家として部屋や、デザインテーストや好み、機能や目的毎に光源の種類や、色温度、照度などの器具や照明手法の選択ばかりでなく、私達の経験やノウハウを生かしたアイデアや発想で計画し器具の選択をしていきます。

c. 窓まわり・建具について

大きな窓のあるお部屋、そしてそこから望めるおおらかな外の景色、、、私も小さい頃には憧れたものです。
窓まわりのリフォームには採光や換気、通風といった従来の機能にプライバシーを考慮することは今でも変わりませんが、最近では、断熱や防音といった機能改善が積極的に行われています。これらの改善には、やはり窓やガラス自体の交換になります。
一方、カーテンやブラインド等によるウィンドウトリートメントを施すことでも、光や視線の「調整機能」・熱や音等の「遮断機能」のアップを図りながら、さらに形や色等の「装飾機能」によって個性的な空間演出をすることもできます。
また、部屋の出入り口部にあたる扉や障子、ふすまなども同様ですが、最近では、これらにはユニバーサルデザインの概念が取り入れられています。片開き・両開き・引き違い・引き込み戸といった機能とデザインの選定ばかりでなく、床段差をなくしたバリアフリーや、握りやすくて操作しやすい握手やツマミなど改善を検討されても良いでしょう。

d. 家具について

インテリア空間を機能的にかつ演出していくには家具の役割は非常に大きく、最も身近なインテリアエレメントです。生活や作業を行っていく上で空間とヒトとを結び、快適なインテリアとするためには家具の設計や選択、上手な配置が重要になります。ソファや椅子、テーブル類は、既製品でも国産品・輸入品や、木製・スチール製・ガラス製といった素材、その張地と、メーカーや商品アイテムも豊富ですが、一方、キャビネットや食器棚等のいわゆる箱物家具は比較的バラエティが少なく寸法もぴったりのアイテムはなかなか見つかりません。そこで、用途や設置場所によってユニット式やシステム式もありますが、お客様の嗜好にあわせ特注製作する場合もあります。
上手な家具の選定は、値段だけでなく、デザイン的な統一感や機能、寸法などを比較しながらお客様の要望に最もふさわしい家具・商品を見つけ出す事ですが、それには多くの商品知識や体力と労力が必要です。また、ショールームに行って実物を見て、座り、そして気に入って購入したソファーが部屋に配置してみたらちょっと大きすぎてしまったとか、イメージが違ったという失敗談も聞いたことがあります。一般の人はショールームに行くと商品に魅入り過ぎたり、お部屋の中に実際に配置した時のバランスは中々想像できるものではないでしょう。
私達はインテリア設計の専門家として、必要に応じ、ショールームにも同行いたします。豊富な商品知識と経験は、適切なアドバイスや提案を行えるでしょう。もちろん、お客様の個性や要望を踏まえながらオリジナル家具の設計にも対応いたします。

e. 収納について

収納の計画は「何を」、「どこに」、「どのように」しまうのかと言ったことを考えることが大切です。物を上手に収納する...インテリア雑誌のとても素敵な部屋の写真の様に整理整頓ができれば気持ちもすっきりしてきます。インテリア計画のプロとして、機能やデザインだけでなく利用者への細かな気配りに考慮したオリジナルの収納計画を考えてまいります。例えば、洋服をしまうのか、靴をしまうのか、また、例えば洋服でもハンガーに掛けるのか、折りたたんで収納するのかといった収納の仕方や、コートや靴下・下着のようにサイズや、子供用か高齢者用かなど、条件によって収納スペースの大きさも設置場所、基本寸法、機能も違ってきます。また、食器などを入れるガラスキャビネットの様に収納するばかりでなく魅せるディスプレイをする場合もあります。

f. 外構・庭について

外構とは一般的には建物の外(屋外)にある構造物のことを言います。例えばフェンスや門、車庫、ウッドテラス等です。これらの計画には、住宅建物のデザインに合わせることは重要ですが。洋風・和風などのデザイン様式もあります。生活スタイルや余暇の過ごし方、趣味なども考慮して自分らしい個性的な計画にしてほしいと思います。植栽(低木、中木、高木等や樹種)の選定やそれらの配置計画、屋外照明なども重要な演出要素となります。前面道路から玄関までのアプローチの演出は一番のポイントになるでしょう。
どうしてもデザイン演出ばかり関心が行ってしまいがちですが、スムースでバリアフリーな動線計画やプライバシー(一方、時には開放感)の確保、洗濯干場、自転車置場、ごみ置場、風通しと自然採光等の配慮も必要です。また敷地内の防犯水はけや排水対策等ハード面にも注意しましょう。
このように考慮すべきポイントは多いのに外構工事費はついつい軽視というか見落とされやすい費用です。庭づくりなどは作業を自分自身でおこなう手作りの楽しさもありますが、それでも思っていた以上に労力も大変だったり面積も広くなって予想以上に高額になってしまいます。しっかりとした予算計画をしておくことが大切です。

f. アート・調度品について

これらはとても趣味や嗜好の強いアイテムです。でも、自分の思い入れのある物を飾ると気持ちを豊かにさせてくれますし、お気に入りの絵などを飾って鑑賞すると気持ちが落ち着いたり、時には訪問された来客者とそれらについて話がはずんだりと楽しくなってきたりもするものです。インテリアグリーンも同様です。あらかじめ飾ったり並べたりするもので大きなものがはっきりしている場合は、事前に置く場所考え、その寸法や雰囲気に合った場所に配置するようにします。
趣味やセンスのを発揮できるようにしたいものです。